A Conversation with Soko and Stephanie di Giusto of “The Dancer” 庄司かおり

The Voicers Report は、世界各地で活躍する10人のゴーゲッターで構成された The Voicers が各々の活躍の現場から情報発信をしています。今回は、日英バイリンガルジャーナリスとの庄司かおりさんです。

What are you doing for body maintenance? 身体のメンテナンスのため、何かしてますか。
女性が自分自身の満足のため、気分良く身体を動かす権利は極あたりまえのことに思えて実はわりと最近、ようやく女性の間に浸透してきました。未だ世界中のいろいろな地域で女性が踊ったり運動したり、セルフケアを心がけたりすることが禁じられています。6月3日に公開される”The Dancer”は女性がその身ひとつで自分の全てを語るダンス、それに伴う歓喜や苦悩を余すところなく見せてくれる素晴らしい作品です。主演のソーコ(SOKO)と監督のステファニー・ディ・ジューストにインタビューしました。

女優・ソーコ

ミュージシャンとして大ブレークを果たしているソーコは日本でも知名度は高く、ファンも多い。フランス・ボルドー生まれの彼女は13歳の頃から地元のクラブに通ってアート・センスを磨いてきたそう。

“I would sneak out at night with my brother while my parents were sleeping. And then we would go out to the clubs and dance and drink all night, and somehow make it back before morning. All that stopped though, when I turned 19. I decided to take care of my mind, by taking better care of my body,” said Soko.
She’s famed for being a straight edge punk, meaning she stays away from drugs, alcohol and smoking.
In Soko’s case she’s also a vegan , and avoids sugar, dairy and meat as well.
“It just makes more sense for me,” she says. “Wine and meat and stuff like that takes my energy away. And I really needed to be in top form for this movie, because the dancing was so very, very hard.”

「夜両親が寝ている間、兄に連れられてそーっと家を抜け出してたの。それからは一晩中クラブで飲んだり踊ったり。なんとか朝までに帰ってた。でもそんな生活も19歳になったときにやめた。自分のメンタルを強くするため、もっと身体を大切にすると決めたの。」
ソーコはストレイト・エッジ・パンク、つまりドラッグやアルコール、喫煙もやらない。
ヴィーガンでもあるので砂糖、乳製品、肉も生活から遠ざけているのだそう。
「自分にはこれが合っているの」とソーコは言う。
「ワインとか肉とかそういったものはわたしからエネルギーを奪ってしまう。この映画に出るためにはとにかく身体をパワフルにしておきたかった。ダンスがすごくきつかったからね」

映画「ザ・ダンサー」

“ザ・ダンサー”の中でソーコの役は19世紀末に活躍した実在のアメリカのダンサー、ロイ・フラー。
ロイは単身、ニューヨークからパリに渡りそこで全く新しい舞踏パフォーマンスを創り出します。
それまでパリのダンスといえばオペラ座のバレエが中心でトラディショナルな衣装や振り付けが主流でした。
しかしロイの考案したダンスはまばゆいばかりのモダニズムを打ち出していたのです。
4色のライトに照らされ、幾重にもドレープが重なった巨大な白いシーツのような衣装をまとい、ロイは即興で舞台の上を華麗に舞ってみせたのです。
観客は熱狂しました。というのも、この時代のパリはベル・エポックの真っ只中。
芸術家たちがどんどん新しいことを発表し、世界中からアーティストが押し寄せていました。革新的なものこそ、ウェルカムだったのです。ロイもアッという間にセレブの仲間入りを果たし、彼女を慕って若いダンサーたちが集まってきました。
一方で、彼女は自分の踊りを後世に残すことを拒否します。
友人のトマス・エジソン(そう、あのエジソンです)に自分の公演の模様をフィルムに撮影するようすすめられてもロイは決してYESと言わなかった、そのパンクっぽさが彼女の魅力でもありました。

 

『ザ・ダンサー』6月、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
© 2016 LES PRODUCTIONS DU TRESOR – WILD BUNCH – ORANGE STUDIO – LES FILMS DU FLEUVE – SIRENA FILM

“It was very difficult to reenact Loie’s dancing scenes,” says director Stephanie di Giusto. “She gave so much to the world of theater and to dancing, but left very little in terms of anything personal. I only got to know her through an old photograph, but right away I could sense her incredible energy and dedication to her craft.”

監督・ステファニー・ディ・ジュースト

ステファニー・ディ・ジュースト監督は「ロイのダンス・シーンを再現することはとても難しかった」と語ります。
「彼女は演劇とダンスの世界に多大な貢献をしたにもかかわらず個人としての痕跡は殆ど残していない。わたし自身、彼女の写っている古い写真を見て初めてその存在を知った。すぐに、彼女の壮絶なエネルギーと仕事に対する献身を感じたわ。」

ロイのあまりにダイナミックな踊り、そして彼女が可愛がっていた後輩のイサドラ・ダンカン(ジョニー・デップの愛娘、リリー・ローズ・デップが演じています)のステージを何度も繰り返し見たくなる”The Dancer.” 是非劇場に足を運んで、ダンスという類稀なアートに触れてみてください。

 

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