国内でMBAを取るならここだ! 世界が注目するビジネススクール2校

 地方のビジネススクールが健闘している。愛知県名古屋市に本拠を置く名古屋商科大学ビジネススクールと、新潟県魚沼市にある日本初の大学院大学、国際大学だ。

「通いたい」国内トップは慶大・京大

 2015年、日経新聞と日経HRが2000人のビジネスパーソンを対象に行った「ビジネススクール調査」によると、「通ってみたい国内MBA大学院ランキング」東日本のトップは慶應義塾大学大学院で、西日本のトップは京都大学大学院だ。いずれも4年連続トップで、その第一の理由は「知名度が高いから」。

 一方で、知名度では慶大・京大に及ぶべくもないが、国際的なランキングで、この2トップに劣らぬ高い評価を得ているのが、名古屋商科大学ビジネススクール(NUCB)と国際大学だ。

 NUCBは、ビジネススクール教育の世界的調査、Eduniversal Best Masters Ranking worldwide 2015-2016(2015年12月25日発表)において、同校が提供する5つ全てのプログラムが3年連続で国内1位となった。とくに、税理士養成のための税法学の部門ではアジアトップ、世界でも6位にランクイン。起業家養成部門および総合マネジメント部門でもアジアトップに輝いた。

プログラム内容で国内トップの名古屋商科大

 Eduniversal Best Masters Ranking worldwideは仏SMBG社が、世界154か国のビジネススクール1000校が提供する4000プログラムを対象にしたランキング調査。企業・大学による「プログラムの評判」、「卒業生の進路と収入」、「卒業生の満足度」の3つの基準で評価される。同社ではビジネススクールの総合ランキング(Eduniversal Business Schools Ranking)も行っており、国内トップは慶大、2位が早大、3位が京大で、NUCBは4位。総合的な評価では慶大・京大の後塵を拝しているが、個別のプログラムの評価では勝るとも劣らない結果となった。

 NUCBの評価が高い理由の一つに、国内で唯一、AACSB(Association to Advance Collegiate Schools of Business)と、AMBA (The Association of MBAs)という2つの国際認証を得ていることがあげられる。前者は米国の、後者は欧州のMBA教育への認証機関による「お墨付き」で、同校のプログラムは世界レベルの品質を担保していると言える。海外ネットワークも広く、米ハーバードをはじめ世界106校の提携ビジネススクールへ授業料免除で留学できるのも魅力だ。

 とくに評価の高い税法学のプログラムは、教員の9割が税務・会計の最前線で活躍するスペシャリスト。事例・判例を題材にした「ケースメソッド」で実践的な知識を身につける。税理士試験で最大3科目の免除が可能で、コースを修了すれば税理士への近道となる。

 名古屋だけでなく、東京、大阪にもキャンパスがあり、社会人を対象とした週末集中型(土日)のMBAプログラムWeekend MBAを開催している。

グローバルリーダーを育成する国際大学

 一方、昨年10月に英エコノミスト誌が発表した「世界MBAランキング2015」では、新潟県魚沼市にある国際大学が90位にランクイン。日本のビジネススクールの中で唯一100位以内に入るという健闘を見せた。

 国際大学は経済4団体などの後押しで設立された。学部がなく、修士コースのみの大学院大学だ。国際経営学研究科は、日本で初めての英語による本格的なMBAコースとして1988年にスタート。現在では経営学のほか、Eビジネス経営学、実務経験者向けのIMBAプログラムがある。

 約300人の学生のうち、日本国外からの留学生が大半を占め、日本人学生は1割ほど。学生は世界各国(主にアジア)から派遣された政府職員、日本での就職を目指す留学生、日本企業の派遣学生(国内留学生)などが中心だ。

 「多文化社会におけるグローバルリーダーの育成」を目標に掲げ、これまで世界115か国3800人の修了者を輩出してきた実績を持つ。教員の約9割が外国人で、講義も会議の公用語も英語というインターナショナルな環境だ。全寮制で、世界各国からの留学生と寝食を共にし、異文化間でのコミュニケーション能力が身につく。

 卒業生同士のネットワークは世界中に広がり、経済界との結びつきも強い。エコノミスト誌では、修了生の国際性(23位)や、修了3か月後の就職率(31位)でも同大学を高く評価している。いまやアジアを代表するビジネススクールのひとつとなっている。

 先述の「通いたいビジネススクールランキング」では、選んだ理由に「知名度」を挙げた回答者が最も多かったものの、教授陣の質や通学経験者の評判、仕事と両立できるカリキュラムなど、「名より実を取る」人も増えている。国際大学やNUCBは、知名度こそ高くはないが、グローバルな視点で見れば、魅力的なビジネススクールだ。新しい東西の雄として上位にランクインする日も近い。